本当の幸せを君に…
女の固い友情関係
優side
りっ君と別れて2週間が過ぎた。

それで私には分かったことがある。
やっぱり私は大毅君が好きだって…。
結局全然忘れられてなかったって。

別れたことも大毅君が忘れられないことも律には全部話した。
律は自分のことのように泣いてくれた。

「ねぇ優。」
「なぁに?」
「これ…受けてみたら?」
「え…?」
そこには【女性限定☆女優オーディション】も大きな文字。
「これさ、別に女優さんじゃなくてもモデルから始められたり、その子に似合うものから選んでもらえるんだって!」
「え…でも私…」
いきなりオーディションって…
「だって…優は嫌なんでしょ?daikiさんの手を自分から離したから、今度は自分から掴みに行くんでしょ?だったら同じ芸能界に…って思ったんだけど…」

確かに私が律に言ったことだ。自分で離したその手を今度は私が掴みに行くって。
大毅くんに私の今の気持ちを伝えることは簡単かもしれない。
でもそれじゃいけないと思った。

「わかった…頑張ってみる…けど…一人は…」
「一人はって…あんたねぇ…笑」
「可愛い可愛い律ちゃんも一緒だったら頑張る…!」
「・・・」
我儘だって分かってるけど…
律の方が私より何倍も可愛いもん!

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