僕とアサとヨルと。
荷物を執事に任せ、僕は父さん達がいる部屋に向かった。それにしても、父さんが帰ってくるなんて珍しい。


コンコンコン


「……僕、エルディア。 入るよ」


ガチャン


ドアを開けると、少し窶れたような父さんと母さんが椅子に座っていた。 一体、何があったのだろうか。


「……久しぶりだね」


「「……。」」


変だな、いつもならすぐに返事を返してくれるのに。二人ともとても深刻そうな顔をしている。


「まぁ、そこに座りなさい。」


僕は言われるがままに近くにあった椅子に座った。ここまで来ると、相当大事な話なのだろう。


「……実は、ずっと貴方に黙っていたことがあるの……」


「…僕に?」


「本当はだな、お前は……私達の子じゃないんだ。」


時が止まったように感じた。


それは、とても苦しくて信じられなくてまだ15歳の僕にはとても理解しにくいものだった。


別に虐待されていたわけでもない、愛をもらえなかったわけでもない。








だけど、








本当は自分でも、もしかしたらそうかもしれないって思ったことがある。遺伝について習った時、僕は全然両親に似ていないことに気付いていた。


「……もうひとつ。

お前は……

.


.


.


.






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