矢野さん
 辺りを見渡すと白いカーテンから朝日だろうか光が差し込んでいる。

 白で統一された殺風景な部屋。ベッドの脇の点滴が見えると、ここが病院だとわかった。

 起き上がろうと体を動かした瞬間、上半身に激痛が走った。

「――い゙っ!!」

 余りの痛さに顔が歪む。

 くっそ……いってぇ……あのクソヤロー思いっきり刺しやがって……。

 はぁっと溜め息を吐くと起き上がるのを諦め天井を見つめる。

 その時、ドアをノックして誰か入って来た。

 その人物に目をやると驚愕した――。

「あ、目覚めた?おはよー」

 そこにはナース服を着た祐子さんがいた。

「え?!なっ…?!い゙っでえ゙ぇ!!!」

 思わず飛び起きそうになった身体に激痛が走る。

「おー元気だね~。良かった良かった」

 激痛に悶絶しながら、しかめっ面で祐子さんを見ると新しく持ってきた点滴に差し替えている。

「あの……なんで祐子さんが……?」

 痛みに耐えながら聞くと「この病院で働いてるからよ」っとさらっと答えた。

 ……あ、そう言えば祐子さん看護師だったっけ。まさか自分が入院した先の病院とは……。

 まじまじとナース服姿の祐子さんを見る。

 明るめの長い髪は後ろでひとつに結びナース服のスカートからはタイツを履いたスラッとした長い綺麗な足が見える。

 仕事とあってか化粧もコンパの時よりあまり派手ではないが変わらず綺麗な顔している。

 まじエロス……めっちゃいい……。

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