もう一度、逢えたら…
プロローグ
「え~、
準備が出来次第、
荷物を全部持って
三年の昇降口前に
集まること。

もう教室に戻る事は
ないからな。

俺は
下の様子を見てくるから
それまで待機しとけ。」


卒業式終了後、
残りの行事は
下級生からの
見送りだけとなった、
三年生のあるクラスで、
担任の片山は
最後にそれだけを言うと、
教室を出ていった。


担任の姿が
見えなくなると同時に、
生徒たちは
サイン帳の交換をするなど、
各々が散らばり、
騒ぎ始めた。




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