もう一度、逢えたら…
「うん、
あったといえばあるんだけど……」


私は、
どう言ったら良いのか解らずに、
もにゃもにゃと
尻つぼみになる。


「何々?どうしたの?」

瑞穂は
益々興味津々に
聞いてくる。


「えっとぉ……、
どうしよ、
どういえばいいんだろう……」


(ちょっと聞きかじっただけだし、
はっきり聞いた訳じゃないし、
私の勘違いかもしれないし……
言って良いのかなぁ?)

と躊躇していると、
ボックスに浦野君が戻ってきた。


キョロキョロと
誰かを探しているようだったが、
私を確認すると、
真っ直ぐにこっちに
やってきた。
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