もう一度、逢えたら…
「速水、
俺のことはいいんだ。

俺が納得した上で
出した答えなんだから。

でもな、速水、
嘘はいけない。

自分の気持ちを
嘘でごまかしてはいけない。

解るか?速水。

お前、
遠藤さんの気持ちは
考えたのか?」


速水は
ハッと
俺と遠藤の顔を見た。

俺は、
得心したように
続けて言った。


「お前が
俺の事を考えていてくれているのは
痛いほどわかる。

お前が
俺の事を思って
出した答えが
あの嘘だって事も。

俺もな、
お前の気持ちは嬉しいよ。

でもな、
その嘘で
遠藤さんが傷付いているって事は
考えられなかったのか?」


俺は
速水の目を真っ直ぐ見て
言った。


すると、
速水は
ばつが悪そうに答えた。
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