もう一度、逢えたら…

☆ロードワーク

「ひっ、ひっ、
はぁっ、はぁっ……」


部活のロードワークは苦手だ。

学校の近くを走って、
基礎体力をつけるのだけど、
私は走るとすぐ
心臓のあたりが痛くなって
息があがってしまう。


私は思わず立ち止まって、
手を膝についてしまった。

下を向いた額から
汗がポタポタと地面にたれていく。

私は、ジャージで汗をぬぐった。


「叶恵、大丈夫?」

一緒に隣を走っていた水穂が、
心配そうに話しかけてきた。


「うん、大丈夫……、

水穂、先行っていいよ……、

後でゆっくり行くから……。」
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