もう一度、逢えたら…
「え?

あ、うん。

それだけじゃない。

他にもいっぱい
嬉しかった事があって……、
それで好きになった。

……皆に嫌われてるって思って
教室に入れなくなってた時、
無理やりみたいに
教室の中に
連れて行ってくれた事とか……、
他にもいっぱい……。」


遠藤さんは、
一生懸命思い出すように
言った。


「ほらな、
それだけで
好きになった訳じゃないんだよ。

色んな事の
積み重ねでって事だよね?」


俺は、
確信したように
遠藤さんに同意を求めた。
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