もう一度、逢えたら…
一人一人と、徐々に私を抜かしていく男子達に申し訳なく、

苦しくて苦しくてたまらなかったけど、
それでも頑張って必死に遅れないように走っていると、

ちょうどその時、
私の横の辺りを走っていた速水君が、
わざわざ私の方に寄ってくると、
私に向かって話しかけてきた。


「そんなに頑張らなくても大丈夫だよ。

俺ら早く走れる奴は
自分のペースで行くからね。

遠藤さんも自分のペースで走りなよ。」


突然の彼の言動にビックリしてしまって、
私は赤面した挙句、元々息が上がっているため、
返事をすることも出来なかった。

でも、彼は全く気にしていないようで、
一言私に言った後、すぐ、他の男子の方へと走っていった。


周りの男子が何を話しているのかと
こっちを見ながら走っていく中、

そんな事はお構いなしに言ってくれた
彼の優しい言葉がとても心にしみた。


私はホッとしたのか
どんどんとペースが落ち、
遅れていった。
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