もう一度、逢えたら…
第2章 再会

☆速水君

宴会も後半に差し掛かった頃、
全体が大分酔ってきていて、
最初に着いた席とは関係なく、
皆がバラバラに散らばり、楽しんでいた。


ただ、私は昔からの引っ込み思案の癖が抜けず、
元の席に座ったまま、
周りが立ち代るのを待って楽しんでいるような状態だった。


そこへ、
グラスを持って空いている席を探していた速水君が、
ちょうどトイレに立った私の右隣の水穂の席が空いていたのを見つけてやってきた。


「久しぶりだね、遠藤さん。

ここ空いてるよね?」

速水君はそういうと、私の右隣に座った。
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