もう一度、逢えたら…
ずーっと話したかった速水君が目の前にいて、
それも、私の隣に座って話しかけてきた。

私はドギマギしながらも、平静を装うと努力した。

水穂が多分帰ってくると思ったので、
私は、

「水穂がトイレから帰ってくるかも。」

といった。すると、


「じゃあ、それまでお話ししましょう。」

と、
速水君は笑って言った。


「中学の頃は、あんまり話ししなかったよね。

でも、今回はそういう人とも沢山話せて楽しいよね。」


速水君は少し酔っているらしく、
本当に楽しそうに話しかけてくれた。
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