もう一度、逢えたら…
第3章 真実

☆HR

中学3年になった初めてのHRで、
クラスの委員会の担当決めが行われていた。


「他に誰か立候補とか推薦とかいませんか〜?」

進行を頼まれていた小山が叫んだ。


しかし、誰も反応しなかった。


あとは、体育委員の女子と図書委員の女子、
美化委員の男女の担当が空いていた。


困った小山は苦肉の策としてこう提案した。


「じゃあ、端から順番にいいと思った人を推薦してください。

んーと、ちょっと5分位で考えといて下さい。

窓際から順番に言って貰います。」


「えー?
また俺が言うの?」


浦野と何か相談していた速水は思わず口にしていた。


「いいから、言えよ。

わかったな。」


強要するように浦野が言っている。


ちょっと考えた末、隣の席の石山に速水が耳打ちした。
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