絶対に好きじゃナイ!

「そ、それにしてもあの要さんが高校教師ですか? びっくりしました……」

「ははは、相変わらず物怖じしないんだな、梨子ちゃん。あの頃から俺たちふたりを怖がらず相手してくれたもんなあ」

「は、はあ……」


相手をされてたのは、どっちかと言えばわたしのほうだと思うけど。

わたしが小学生になった頃には、社長と要さんは中学3年生だった。
社長は本当に近所に住んでいたから、まだわたしの口がまわらなくて社長を"こてちゅ"と呼んでいたころからの知り合いだけど。

要さんをよく見るようになったのは小学生になって学校に通うようになった頃で、よく話をするようになったのもその頃。


地元で注目の的のふたり。
そして、かっこよくて優しくて誰よりも強かった西城虎鉄。

彼らと話ができるのは、憧れるだけの他の女の子に比べてちょっとした自慢だった。


「ところで、なんでまた合コン? 虎鉄のとこにいるのに、よくあいつが許したもんだな」

「? え、えーっと、いろいろ大変で」


社長が許したって、どういうことだろ?
別にわたしが合コンに来ようが誰と付き合おうが、社長に許可をもらう必要はないはずだけど。
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