YUMERI〜女のコにはユメとキボウがあるのだ!〜
希望梨が呆然と携帯を見つめていると、ミヨが不安げな表情をしていた。
「じいちゃん何って?レインボーって聞こえたけど、駅前の喫茶店の事?」
ミヨが尋ねた時、創介の隣に50代初め位の女性が近付いて来た。
女性は会釈すると、創介と二人並んで歩き始めた。
「…じいちゃん…?」
希望梨は初めて、祖母の不安を自分の事として実感した。
ミヨは黙り込んでしまった。
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