それだけで、キセキ。
彼の柔らかな笑顔に、胸の奥がキュンとする。

ほんのり茶色がかった瞳に、吸い込まれそうになる。

そう言えば、昨日、会った時から思ってた。

彼はどうして、こんなに優しい顔で笑うんだろう..........



フワフワしていて掴みどころがない感じなのに、話しているだけでホッとする。

一緒にいるだけで、癒される。

彼の周りに漂っている穏やかな空気に、いつの間にか包み込まれてしまう。



こんなわがまま言っていいのかどうかわからないけど、彼といると温かい気持ちになれるから、本当のことを言えば、やっぱりそばにいてほしい。

もう少しだけでいいから、ここにいてくれないかな.........



「だったら....................。」

「なぁに?」

「我慢しなくて、良かったのに。」

「..........。」



シラフの状態なのに、思わず本音を口走ってしまった。

いきなりそんな台詞を言われて、彼はどう思っただろう。

六つも年下の男の子にこんなことを言うなんて、図々しかったかもしれない。

もしかして、困らせちゃったかな........
< 10 / 22 >

この作品をシェア

pagetop