それだけで、キセキ。
うわ〜、最低。 大失態。

私ってば、初対面のこんな年下の男の子に、何てことさせてるんだろう.........



「驚かせちゃって、ごめんね。」

「やだ、何で謝るの? 迷惑かけたのは私の方じゃない。会ったばっかりなのに、こんなオバさんの面倒みさせちゃって、本当にごめんなさい。」

「ううん、迷惑なんかじゃないよ。それに、全然オバさんじゃないし。」

「.......ほんと?」

「そばにいてって、甘える智子さん、すごく可愛いかった。」



はあ!? な、な、何?

もう恥ずかしくて死にそう。

帰っちゃイヤだって、そういうことか.......



「俺に歯ブラシくれて、一緒に歯磨きしたんだけど、誰かと間違えてた?」

「ううん、それはない。うちに来るオトコなんていないもん。単純に酔ってたんだと思う。本当にごめん。」

「だったら、謝らないでよ。こんなキレイなお姉さんに頼られて、俺も嬉しかったし。」

「.......うそぉ。」

「嘘じゃないよ。あんまり可愛いから、何回も抱きしめたくなっちゃった。我慢するの大変だったもん。」
< 9 / 22 >

この作品をシェア

pagetop