星使いの少女Ⅱ

一つの願い


やっぱり…



「リユールが言うことは大体予想がついていたよ?」



リユールが顔を俯かせた。



「リユール…私は、10年前からずっと思っていた。次になにかあったら、天界の皆を、人間の皆を守る為にこの力を使おうと…」



すべてはあの日からずっとね?



「だからそんな顔をしないで。リユールが暗いとヒュースも皆も悲しんじゃうよ?」



あたしはふふっと笑い、リユールに優しく微笑みかける。


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