携帯フケータイ。
「ごめんなさい」

おっさんが近所の人から借りて来た作業着を泥だらけにした姿で頭を下げる。

「慎ちゃんて、いつもこういう大事な時にドジるんだから」

全く、と彼女はため息をつく。

「本当にごめんなさい」

「今頃二人でデートしてたのに」

うん、それはちょっと惜しかったなと俺も思う。

「ごめんなさい……」

しょんぼりと肩を落とす俺を見て彼女は笑った。



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