携帯フケータイ。
「慎ちゃんは、変なトコぬけてるんだよね」

「はい……」

「そんなんじゃ、さ」

彼女はキャベツを収穫するための包丁を口元にあてて、くすりと笑う。

「ずっとそばに居たくなるじゃない」


……。


今の、彼女が言った?

俺は手を止めて彼女をまじまじと見つめた。

どうやら本当に彼女が言ったらしい。

大きなつば付きの帽子の奥、彼女の頬が少しだけ紅かった。



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