携帯フケータイ。

「今度来る時は必ず!ケータイ携帯してきてね」

空港で彼女に何度も念を押された。

「う〜ん、どうしようかな。携帯忘れて良い事もあったし」

冗談で俺が言うと彼女は真面目に怒る。

「ごめんって。ちゃんと忘れずに携帯してきます。あと帰ったら真っ先に、恭ちゃんの番号をきちんと覚えます」

よろしい、と彼女は満足気に頷く。

「お前、帰らんでこのままうちに住めばいいのによ」

彼女の隣にいたおっさんが寂しそうにため息をついた。



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