オレ様探偵とキケンな調査
───カチッ


ふぅー…。


本当は禁煙のはずなのに、そんなことはおかまいなしに帯金さんはタバコを吸う。


「月イチの通院の日なんだ」


「そう…です、か…」


「言語と作業療法に通ってる。大きな変化はねぇけどな」


「………」


「金を」


「…?」


「金を渡してるんだ。バリアフリーのマンション、高いよな」


「ハイ…」


「年相応とはいかねぇが、除々に母親の存在や愛情が定着してきている。新しい“オジサン”も、な」


「え…?新しい…?」


「春にココの作業療法士と結婚するらしい」


元の奥さんが…結婚…?


「ずっと玲奈と亨を見てきた男だ。安心して任せられる。オレが今日会ったのも、最後になるな」


そう言って帯金さんは短くなったタバコをケータイ灰皿の中に押し込めた。
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