オレ様探偵とキケンな調査
なぜだか背筋が自然と伸びる。


久しぶりに1人で外食もした。


ゆっくりと時間をかけて手長エビのパスタに、エスプレッソのコーヒー。


街を歩いてショップに入り、誰かの好みじゃない自分のための服も買って、上から下までサッパリ着替えた。


上品ぶったロングスカートは捨てて、膝上丈のグレーのプリーツスカート。


ベージュのシンプルなセーターに、キャラメル色のトラペーズコート、黒のブーツ。


過去を捨てた、今の等身大の自分。


うん、いいカモ。


そんな時間を過ごして、あたしはしっかりと地に足をつけて信吾さんの勤める会社に向かった。


まだ4:38


近くのカフェでちょっと一息つくけど、朝、探偵事務所を訪れた時のような後ろめたさは全くなかった。


ガラス越しに会社の正面を見て、帯金さんの姿を探す。
< 17 / 245 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop