オレ様探偵とキケンな調査
───あ。


いた…。


サラリーマン風に背広を着て、黒いコートを羽織った帯金さんが、目の前の交差点であたしを探してる。


カフェの会計を済ませて帯金さんの背後に寄ると、彼は驚いた様子であたしを上から下まで眺めた。


「アンタ…ずいぶん思い切ったな?」


「もう誰かの好みのカタにはめる必要もありませんから。変…です、か…?」


「なんつーか…まぁ、その童顔には似合ってるよ」


帯金さんなりの気遣いなのか、それとも本音で「童顔」と罵ったのか。


───後者、だな…。
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