初恋、嘘恋、片恋。
「あっ、あの…お…お友達…なってくれませんか…?」
教室に向かう途中。
あたしは、隣で案内してくれている女の子に、お願いしてみた。
「いいのっ!?やったぁ☆あ!あたし、杉沢 晶(すぎさわ あきら)っ!よろしくねっ!」
快く、OKしてくれて…
あたし、この学校生活…楽しくおくれそうかもっ!
「あっ、あたしは…新山 美咲。…晶ちゃん、よろしくねっ!」
あたしは、それから、中学のときの話で盛り上がった。
「あーあ、もうついちゃった。入ろっか、」
「うんっ」
晶ちゃんは、いつもリードしてくれて。
いつも…っていうか、今日が初めてなんだけどさ。
あたし、いい友達もったなぁ…
なんて、1人ほわほわーんとしてたら、
「美咲っ、通行の邪魔なってるよっ」
「あ、ごめんなさい。」
晶ちゃんに注意されて、あたしは座席表を見に行った。
窓側の1番後ろ…いい席だなぁ…
「あ、美咲っ!席近いじゃんっ!」
あたしは、そういわれて、もう一度紙をみた。
あたしの前の席が、晶ちゃんだ。
「本当だあっ!嬉しぃなぁっ!」
あたしは、晶ちゃんと話しながら席についた。