オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


「お前って本当失礼なヤツだな」

と言って日誌を取り、教室を出て行った。

また、やっちゃった……。

トボトボと多目的室に向かう。

ガラっと、ドアを開けば

そこには大神くんがいた。


「キミさ、毎日僕を待たせるつもりなの?」

「ごめん……」


どうしたら、治るんだろう。

ただ、触られただけで避けるなんて

そりゃ、怒るのも当然だよね。


「大神くん……、私やっぱり

共学に来たの間違いだったのかもしれない」


大神くんとは今、歩幅5歩分くらい離れてる。


「そんな事、言わないでよ赤月さん」

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