オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
すると大神くんは言った。
「誰しも欠点くらいはあるよ?
別に思い悩むことなんてない
それを一緒に治していこうよ」
大神くんが、優しい……っ。
きっと、私が落ち込んでいるのを見て
心配してくれてるんだ。
やっぱり大神くんの本当の心は優しい人だったんだね。
「なーんてね、」
「え?」
「表側の僕だったらこう言うかなって
この前言ったよね?僕
共学に入るなんて間違いだって。
それを今さら気付くなんて遅すぎ」
傷付いた私の心に、その言葉はズキっと突き刺さる。