愛が冷めないマグカップ

一人前にはまだ遠い










部屋に戻ると宮間さんはぐっすり眠ってしまっていた。



お茶菓子の置いてあったお盆に宮間さんは小さなメモを残していて



『あゆみちゃん、おかえりー 小林部長のお姫様抱っこはどうだった?笑
あ、みんなベロベロでだーれも覚えてないから他の人のことは気にしないで大丈夫よー!オヤスミ!』



と書かれてあった。




(宮間さん、字きれいだな…)




あゆみは宮間さんの寝顔を見ながら、すっかり酔いの冷めた頭の中で何度も唇の感触を思い出していた。






(キス…したんだよね…)






< 116 / 166 >

この作品をシェア

pagetop