彼は美しく私を惑わす
何あの男、あんたが女遊びかなんか
したから女が騒いでんでしょ。
あんたが不器用だからだめなんじゃない。わたしは計算して効率よく浮気してたわ。バカなんじゃない。
覚めた目で私はみつめていた。

女遊びの仕方も分かんないなんて
罪な男

私は薄く微笑む

男が校舎にはいる寸前、少し目が合った気がした。

『つっっ...』

男の顔がちらりと目に入る

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