ここで歌うは君がため〜交わされた約束〜
「あの・・・私にかけられた呪いを払ってくれたこと、感謝してる・・・」
「うん?」
「だから、お礼がしたくて・・・でも貴方が何が好きとかわからないし・・・」
少し照れたように言うゆのが、たまらなく可愛く感じた。
「いいよ。気持ちだけで」
「私がなにかしたいの!」
そういう生真面目なところを、ハジは好意的に思う。見た目だけじゃなくて、中身もいいのか・・・。いい側室を見つけたな、と思うハジであった。
「そうだな・・・。じゃあ、君の得意なことで何か僕を喜ばせて?」
ワタシノ、得意ナ、コトーーー
動悸が激しくなるが、落ち着いて深呼吸する。
こっちの世界でまで元の世界のことをもう引きずりたくない・・・
「ごめんなさい。私が得意なことは、できないの・・・」
ゆのの様子をハジはじっと見つめ、何かを読み取ったようだった。