ここで歌うは君がため〜交わされた約束〜
そんな顔はさせたくない。でも、それを止める資格のある男はここにはいない。
「僕でよかったら・・・話聞くよ?」
いつもより優しくその言葉が響いた。
「君の秘密なら、それは他言しないと約束する。そんなに苦しい顔のままでいてほしくないんだ」
言ってしまってから、なんだか口説いてるみたいだとハジは思った。
ユノが好き? いや、それはないな。オズヴェルドの側室だから、気になっただけ・・・
「あの・・・言えないこともあるんだけど、いいの・・・?」
おずおずと聞いてくるゆの。
「いいよ。君が話したいことだけで」
「誰にも言わない?」
「もちろん」
「・・・」
「話しにくいなら、散歩しながら話そうか?」
お天気はよく、外は気持ちよさそうだ。
暗い表情も緩和されるかも・・・。
そう思ったゆのは、ハジの提案を受け入れた。