チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
………
……
…
時間は、午後10時を少し回ったところ。
現在地……雪村家二階、YUKIの部屋。
「わぁ……」
綺麗に片付いてて、広々とした素敵な部屋だ。
本棚には辞書や参考書ばかりで、漫画とかは全然置いてない。
漫画よりネットなんだろうなぁ……なんて思いながら勉強机を見ると、案の定パソコンがででーんと置かれている。
なんだろう。
よくわからないけれど、『YUKIっぽい部屋』だ。
「YUKIの部屋、凄く綺麗だね」
「殺風景ってよく言われる」
「あはは、そうとも言うかも」
そんなことを言いながらYUKIを見ると、YUKIは慣れたようにイスに座ってパソコンを起動させた。
その横に立って、なんとなく画面を見つめる。
「イス座る? ていうか、俺の膝の上に座る?」
「……座りませんっ」
クスクスと笑うYUKIに、私はまた ほっぺたを膨らませる。
……この人、実はこっそりフジヤマのお酒を飲んで、酔ってるんじゃないだろうか?
そんなことを思いながら、画面を見つめ直す。
表示されたのは、YUKIがいつも利用してるチャットサイト。の、『高校生ルーム8』。
でも、そこには誰の姿もない。
「……誰も居ないね」
「居ないね。 サクラたちが来ることは多分無いから、かなり暇だね」
「うー……『サクラ』って呼ばれると、一瞬私のことかと思っちゃう……」
「それはこっちも同じ」
YUKIが、イスを半分回して私を見た。