チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)


「ユキ姉が居るところで『YUKI』って呼ばれると、一瞬迷うよ」

「あー……ごめん」




そう言われるとそうだ。

YUKIのお父さんお母さん、フジヤマはユキ姉のことを『ユキ』って呼んでた。

だから私がYUKIのことを『YUKI』って呼ぶと、確かに迷うかも……。




「この家に居る間だけでいいから、俺のことは名前で呼んで」

「ん……じゃあ、みんなと同じように『シュウ』って呼ぶ……努力をします……」

「うん」




ニコッと笑ったYUKIは、再びパソコンの方を向いた。



その後、適当な場所でチャットを始めたYUKIを隣で見つめながら、色々な話を聞いた。

話の内容は、ユキ姉とフジヤマの出会いのことや、桜子ちゃんとユージくんの出会いのことなどを詳しく、だ。


そうやってると、やっぱり立ってるのは疲れてきた……。から、3歩ほど離れたところにあるベッドに座らせてもらうことに。




最初は律儀に座っていたけれど、時間が経つとベッドの上でゴロゴロしながら話をする。 という状態になった。

リラックスモード、恐るべし。


そんな私に、YUKIは『すっかり自分の家みたいだね』と笑っていた。



……ほんと、まるで自分の部屋のベッドの上に居るみたい。

部屋の作りはもちろん、家具の配置だって全然違うのに、それでも私はかなりリラックスした状態でゴロゴロしていた。







……そんな状態だったからこそ、私はふかふかベッドの上でウトウトしてしまったのだ。

すぐそばに、YUKIが居るというのに……。


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