桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「緊張する要素が無い」
「・・・」
「空気を読めよ!」
「煩い」
バシッ
「痛い〜もう、梓の意地悪ぅ〜」
・・・キモッ、マジでキモい‼
「・・・開けるから」
「あ、ちょっ」
ギィィィッ
真穂とお父さんのやり取りにもう飽きた。さっさと終わらせる
「お待ちしてましたわ」
「・・・」
中にはいると、椅子に座り手を後ろで縛られている悠太の姿とその傍でニコニコとキモく笑っている美穂の姿があった。
「相変わらず、キモい」
おいおい、それは私だって同じなのに言うなよ。