生きていかなきゃ
「今藤くん、おはよー」
この花瑤(けたま)さんの言葉に、一体何人のクラスメイトが凍りついただろう。
あたしは顔を上げ、2人のやり取りを見ることにした。
彼女は今藤の距離を間近で見ている。
彼はそんな彼女から、目を逸らせないで緊張している。
かと思ったら何も言わず、花瑤さんは背を向けて歩きだした。
「ふぅ」と今日は何もしないんだって安心する今藤の息が聞こえた。
そして一歩歩いた時。
花瑤さんはまたも、今藤の前を遮った。