生きていかなきゃ

「ドールは突拍子ないことするから、不安になる。


だけど心配しなくても大丈夫って思える」


あたしがもう少しで完食しようとする時に、彼は言った。



「褒めてんの?」



「べつにー。


ただの独り言」



なんて言うと、椅子で遊び始めた彼。



「ケリミは?

まだ帰ってきてない?」



「まだ。てか今日は帰ってこねー」



え? ケリミ帰ってこない?


何があったんだ?



「あいつ、里親候補の所に行ったんだ。


母さんや父さんが欲しいって素振り、全然してなかったのにな。



突然キングデビルに談判したらしいよ」




ケリミ...


辛いことがあったのに、どうしてまた同じことを繰り返すんだ?



もう里親すら拒否してるはずなのに。



少なくともここにいる子は皆、ここで独立したいと思ってるはずだ。



< 310 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop