【企画】キミへの合図はサクラの音色







「はーなー!!!」




「へ!?」




キキ―――ッ




ブレーキの音がしたかと思うと、後ろから陽太くんが自転車でやってきた。
私は立ち止まる。




「ひ、陽太くん!」




「初奈って徒歩なんだ?」




「そうなの!歩いて1時間ぐらいなんだけど……」




私の言葉を聞いた瞬間、陽太くんは驚いた表情をした。




「1時間!?よくそんなの頑張れるな」




「まぁ……慣れたら大丈夫かなぁって」




3年生になる頃には慣れてるよね!




「あ、もしよかったら後ろ、乗る?」




「え!?」




陽太くんの言葉に驚いた。
う、後ろって……自転車、だよね?
< 18 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop