危険なアイツと同居生活
それから後は、あまりよく覚えていない。
頭がぼんやりして、夢のような時間だった。
Fのライブは完璧だった。
そして、あたしは何度もそれに狂わされた。
蒼のギターを弾く手。
あの手で粉々にされたい。
蒼の少し尖った歌声。
その声であたしの名を呼んでほしい。
蒼の目を細めたクールな顔。
その顔であたしを見て、滅茶苦茶にしてほしい。
あぁ、あたし、何考えてんだろう。
蒼が愛しくて愛しくて、ステージに上がって抱きつきたい。
あたしのものだとファンに言いたい!