危険なアイツと同居生活






それから後は、あまりよく覚えていない。

頭がぼんやりして、夢のような時間だった。




Fのライブは完璧だった。

そして、あたしは何度もそれに狂わされた。




蒼のギターを弾く手。

あの手で粉々にされたい。

蒼の少し尖った歌声。

その声であたしの名を呼んでほしい。

蒼の目を細めたクールな顔。

その顔であたしを見て、滅茶苦茶にしてほしい。




あぁ、あたし、何考えてんだろう。

蒼が愛しくて愛しくて、ステージに上がって抱きつきたい。

あたしのものだとファンに言いたい!



< 165 / 528 >

この作品をシェア

pagetop