危険なアイツと同居生活




夢のような時間は、あっという間に過ぎていく。

あたしは蒼に焦がれ、蒼に狂わされ、蒼に感動される。

かっこよくて、色っぽい。

その歌声を聞くだけで、蒼に抱きしめられているような感覚に陥る。

身体が火照り、蒼を求める。





「今日のラストは……

俺たちの次の新曲、『雨』。

今日は特別に、お前らだけに聞かせてやる」




艶……優弥さんはそう告げる。

続いて歓声。

あたしも手を振り上げ、叫んでいた。




Fの新曲が聞けるなんて!

なんて幸せ……



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