危険なアイツと同居生活
「なぁなぁ、AVの現場ってどうなの?」
玄がずいっと顔を近付け、
「賢一のバカぁぁぁぁ!!」
蒼がそれを張り飛ばす。
まるで漫才だ。
「もう!賢一も慎吾も!!
唯ちゃんを虐めるなら許さないからね!」
怒る蒼に向かって、
「蒼なんて怖くないよなー」
酙が舌を出した。
それにしてもこの人たち……
イメージが違う。
クールでセクシーなFが、こんなに騒がしくて落ち着きのないグループだなんて!
驚きを隠せず、あたしはぼかーんとしていた。
ただ一人、不変の優弥だけは黙って煙草をふかしていた。
「ほらほら!
唯が引いてるだろ?」
玄があたしを指さして笑う。
それはそれは少年のような眩しい笑顔だ。
「蒼!自己紹介頼む」
酙はそう言って呼び鈴を押した。