危険なアイツと同居生活
「唯ちゃん、煩くてごめんね」
申し訳なさそうな顔をする蒼。
いや、あたしは何だか嬉しいよ。
歓迎されているみたいで。
どうやら、このあり得ないメンバーの中にいてもいいみたい。
「まずは慎吾。
ベース担当。
K大学一年生。
夢は税理士。
マジで頭いいよ」
蒼の説明で、あたしは酙……いや、慎吾さんを見る。
「慎吾さん……税理士に!?」
思わず言うと、
「慎吾でいいよ」
と、蒼みたいなスマイルをくれる。
「特技は胡散臭いスマイルと、女に乗ること」
「な……何だって!?
このくそガキ!!」
顔を真っ赤にした慎吾は、蒼とぎゃあぎゃあ騒いで引っ張り合いの喧嘩をする。
あたしの中で、クールで寡黙な酙のイメージがガラガラと崩れた。