危険なアイツと同居生活
「そして、優弥。
俺の先輩。
リーダー。
鬼。
悪魔。
鬼畜。
般若」
「てめぇ……」
優弥さんは煙草をくわえたまま唸った。
般若みたいな顔をして。
「Fの前身のグループ『太ったおっさん』から、Fに変えてくれた張本人。
作詞作曲プロデュースを全てする。
夢は日本一の音楽プロデューサー」
へぇ……優弥さんってすごいんだ。
優弥さんがFを作り上げていったんだ。
尊敬の眼差しで優弥さんを見ると、フンとそっぽを向いた。
だけど……
「太ったおっさん?」
思わず口にしてしまう。
すると、慎吾が楽しそうに笑った。
「優弥が入る前、俺らが組んでいた三人組バンドだよ。
アホ面で、ちゃらけたライブばかりしていた」
「それで優弥が入って、太ったおっさんの頭文字を取って、Fとなったわけ」
蒼は楽しそうにそう言った。
へぇー。
そんな由来があったんだ。
きっと、どのファンもそんなこと知らないだろうな。
優越感に浸っていた。