危険なアイツと同居生活
「唯ちゃ~ん」
廊下から、あたしを呼ぶ声が聞こえる。
ライブの時の碧よりも、高くて柔らかい声。
だけど、声色は同じだ。
思わず飛び上がるあたし。
ドキドキドキドキ……
鼓動も速くなる。
「なに?」
平静を装って返事をし、部屋から顔を出す。
だが、綺麗な蒼の瞳と視線がぶつかって、瞬時に真っ赤になる。
あぁ……
あたし、こんなんでやっていけるのかな。
あたしの同居生活、この先不安だ。