危険なアイツと同居生活
「唯ちゃん、夜ご飯どうする?」
蒼は相変わらずの汚れたタオルで顔を吹きながら、あたしを見ている。
蒼は意外にも器用な男で、運ばれてくるあたしの家電の配線やら設定やらを全部してくれた。
それで、汚い格好がさらに汚くなってしまったのだ。
それでも蒼は文句一つ言わず、ただにこにこしていた。
そんな蒼だから、
「お礼に何かおごるよ。
今からご飯作ると時間かかるし、今日は外食ね」
ついついそんなことを言ってしまう。