危険なアイツと同居生活
そして、Fのツアー最終日の前日。
亜美があたしの家を訪れていた。
Fのツアーに興奮して眠れない亜美は、なんと東京に前日入りしてあたしの家に押しかけたのだ!
蒼と一緒に住んでいることがばれたらマズイ。
そう思ったあしは、蒼の部屋を締め切って亜美を迎える。
「唯ーっ!」
亜美は部屋に入った途端、ぽろぽろと涙をこぼした。
「どうしたの、亜美?」
そう聞くと、
「ありがとう!最前列」
あたしに抱きついてくる。
いや、蒼のおかげだよ。
だけどそんなこと言えるはずもなく、あたしは黙って亜美を抱きしめた。