危険なアイツと同居生活







そんなことで、日は流れていく。

一人の寂しさにはなかなか慣れないが、蒼はたとえ疲れていても毎日電話をくれた。

その度に、あたしの心はぽかぽかと温まっていくのだった。







朝のワイドショーでFのツアーの様子が流れる。

大勢の観客がライトを持って飛び跳ねて、汗を散らして遠くを睨む碧が写る。

やっぱり色気があって、クールでかっこよくて。

痺れてしまうあたし。





蒼、遠いところで頑張ってるんだな。

あたしも、頑張らなきゃ。




改めてそう思った。




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