危険なアイツと同居生活








そんなことで、半ば強制的にカラオケに連行されたあたし。

もちろん、あたしの友達は乗り気だ。

芽衣まで乗り気で、断れないあたしがいた。





あたしの友達はおしゃれ美女揃い。

巻き髪にミニスカやワンピース。

こんな友達といると、あたしだけ浮いてしまいそう。

それでも蒼は見向きもせず、あたしの隣でサイドメニューをめくっていた。

そんな蒼に安心した。





もちろん、他の男の子はお目当ての彼女に夢中で。

歌を勧めたりしゃべったりしている。






「蒼は歌わないの?」




そう聞くと、




「俺はあんまり……」




ぼそりと呟く。





そうだ。

一瞬忘れていた。

蒼は大スターだから、カラオケで安易に歌ったりしないのだろう。

しかもこの空気。

女子たちは明らかに蒼の歌を待っているよ。






だけどあたしの予想は大きく裏切られる。





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