危険なアイツと同居生活
あたしたちは一斉に声の方を向く。
その声を、ここで聞くはずがないから。
「何でここにいるの?」
蒼が笑いながらそう聞いた。
蒼は本当に怖いもの知らずだ。
当の本人がいながら、あんな歌を作るなんて。
そして、当の本人がいながら、それを笑い飛ばすなんて。
あたしたちの前には、まるで炎に包まれたように怒り狂う優弥さんがいた。
黒い帽子を被り、サングラスをかけている。
服はなんとヒョウ柄のシャツに、革パンだ。
「何でここにいるの?
……ヤクザのおっさん」
蒼は炎に怯むことなく笑っていた。