危険なアイツと同居生活
その目で見られるだけで、あたしは動けなくなる。
手を伸ばして、触れたくなる。
好きが止まらないよ。
ライブで聞いた、あの激しい音楽が鳴り響く。
ユーチューブで見た、『太ったおっさん』とは全然違う。
洗練されていて、クールで、そして豪快。
正確なドラムに、力強いベース。
そして、狂ったような速さのギターに、妖艶な歌声。
碧が映るたびに、我慢出来なくなる。
甘い声に耳を刺激され、
その色気に目を刺激され、
抱かれている感覚に陥る。
あたし、いつまでたっても碧に慣れない。