危険なアイツと同居生活






その目で見られるだけで、あたしは動けなくなる。

手を伸ばして、触れたくなる。

好きが止まらないよ。






ライブで聞いた、あの激しい音楽が鳴り響く。

ユーチューブで見た、『太ったおっさん』とは全然違う。

洗練されていて、クールで、そして豪快。

正確なドラムに、力強いベース。

そして、狂ったような速さのギターに、妖艶な歌声。


碧が映るたびに、我慢出来なくなる。




甘い声に耳を刺激され、

その色気に目を刺激され、

抱かれている感覚に陥る。





あたし、いつまでたっても碧に慣れない。




< 356 / 528 >

この作品をシェア

pagetop