危険なアイツと同居生活






「危なかったね、唯ちゃん」




家に帰って扉を締めるなり、蒼が言った。

息切れをしているあたしだが、蒼は少しも疲れている素振りがない。

そのスタミナは、ライブで舞台を駆け回るせいかもしれないし、バスケ部だったからかもしれない。




「でも、楽しかった」




そう言ってにこにこ笑顔をくれる蒼。

その笑顔に、くらくらしてしまう。



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