危険なアイツと同居生活

「なぁ、唯ちゃん？」




不意に優弥さんがあたしに声をかける。

思わずびくっと飛び上がった。




「ちょっと……」




優弥さんは立ち上がり、あたしを手招きする。




優弥さんから直でお呼び出し？

しかも、メンバーには内緒の話？

一体何なんだろう。

何だか嫌な予感がするよ。




あたしは言われるままに立ち上がり、個室を後にする。





「ゆっ……優弥まで抜けがけ!?」




叫ぶ蒼に、




「誰もてめぇの一輪の花は取らねぇよ」




優弥さんは馬鹿にするように言葉を吐き、ピシャリとドアを閉めた。